ウルトラの万城目淳役を平田昭彦さんはどうしてもやりたかったらしい。

佐原健二さんの素晴らしき特撮人生という本を読んでます。

素晴らしき特撮人生/小学館

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この本を書かれたのが佐原健二さん。東宝映画の俳優さんで、ウルトラQの万城目淳役が代表的かもしれません。

他にも空の大怪獣ラドンなどに主演されて特撮俳優の印象が強い方です。

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この佐原さんが中央大学法学部から準ミスター平凡に選ばれて、東宝ニューフェイスを受けて見事合格したところから、本多猪四郎監督や円谷英二特技監督らとともに撮った映画やテレビの話が書かれております。

ウルトラQの撮影班が不慣れで、撮影許可を撮らないでロケに行って、撮影できなかった話やロケ弁のお金が無くてずっとにぎりめしだった話なんかが書かれてます。

実はラドンの最後のトロッコのシーン。あれは特撮じゃ無いそうで、本当に佐原さんが乗ったトロッコが走っていて、それもスピードが速くてカットがかかった後、ひっくり返って佐原さん下敷きになったそうです。

大道具さんが調子にのってワイヤーを緩めたのが原因だったそうです。

昔の撮影は結構無茶やってましたからね。石原裕次郎さんが出演された黒部の太陽の鉄砲水は本物で、みんな本当に水に飲まれたらしいですから。

佐原さんはこの時の事故で脇腹を痛めて自宅で寝ていたら東宝の人が来て、佐原さんが休んでると撮影が間に合わないと頼んできたので翌日から痛みをこらえて撮影したのだとか。

佐原さんよくこんな無茶するなぁと思ったら、妖星ゴラスでは撮影前に野球をしていて足を骨折したのにもかかわらず、ギブスしてまだ数週間しか経たないのにギブスを割って、無理して撮影したらしいです。

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佐原さん5歩くらいしか歩けない状態で撮影したそうなので、映画観たら分かるのかも。

キングコング対ゴジラには細い山道を車で突っ走るシーンがあるのですが、あのシーンは本当に山の細い道を佐原さんが運転して猛スピードで走ったそうです。

彼女を助けなくてはいけないという心情を演じていたらついついとばしてしまったそうで。

本当に運転ミスしたら死ぬかもしれない場所だったとか。

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そんな撮影秘話がいろいろと書かれているのですが、私が一番興味深いと思ったのが、平田昭彦さんが実は佐原さんが演じた万城目淳役をやりたかったとのこと。

実際に平田さんは本多猪四郎監督にどうして自分じゃ無いのか聞いたそうです。

すると本多監督は平田さんは陰の役者だからだとか。陰のある役はうまいけど、颯爽とした明るい男性の役は向かないというのです。

が、佐原さんは爽やかだったから、本多猪四郎監督も円谷英二特技監督もすぐに佐原さんを推薦したのだという。

平田さんはゴジラでは芹沢博士といういい役を演じておられる。どこか陰のある役が確かに多い。平田さんは自分でも爽やかな万城目淳役を自分なりに演じられたはずだと佐原さんに言われていたそうです。

これも平田さんと佐原さんが親しいからそんな話ができたのでしょうが。

でも、佐原さんはこれは平田さんの冗談だと最近まで思われていたそうです。が40年経って、ウルトラ関連の番組に出た時に平田さんが万城目淳役をやりたがっていたと聞いて、本当にそうだったんだと思ったそうです。

子供の頃、ゴジラ映画を見ていた人間の私として感じるのは佐原健二さんよりも平田昭彦さんの方が遙かに印象が強いですね。

佐原さんはウルトラを高校生の時に深夜番組で見た時初めてウルトラシリーズに出てたんだと知ったくらいです。

ウルトラセブン帰ってきたウルトラマンにも出演されてるんですが、印象無いなぁ。

岸田森さんが帰ってきたウルトラマンに出ていたのは強烈に覚えているのですが。

その平田さんも岸田さんも今はお亡くなりになっております。ずいぶん昔の話になってしまったんだなぁと思います。

また、ラドンを見直してみようかなぁ。